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お知らせ 2025.05.19

ニッポン小麦紀行 第4弾「湘南ゆめかおり~家系仕立て~」(5/29~6/4)

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ニッポン小麦紀行
第4弾・「六角家1994+」

2025年5月29日~6月4日 販売!


「ニッポン小麦紀行」第4弾は「六角家1994+」より『湘南ゆめかおり~家系仕立て~』を販売いたします!

【販売価格】
湘南ゆめかおり~家系仕立て~  1,300円
※OPEN~1日100食限定
※確保できた小麦が約800食分となります。
 初日・2日目(5/29~5/30)は少し多めに提供します。

【販売期間】
2025年5月29日(木)~6月4日(水)


スープは、六角家1994+の真骨頂とも言える、大釜で炊き上げる濃厚な豚骨スープ。鶏ガラも加え、旨味の層を幾重にも重ねた重厚な味わいが特徴です。
今回の最大のポイントは、「自家製 焦がしニンニク油」。ごま油をベースに、みじん切りにした背脂をカリッとする直前までじっくり揚げたものを一旦取り出し、そこに三段階(きつね色、茶色、黒色)に揚げ分けた刻みにんにくを投入。それらを取り出し、さらに、すり鉢で混ぜ合わせて香りを引き出し、香り付けした油に戻すという、手間も時間も惜しまない特製のニンニク油です。

袴田店主はこう語ります。「今回の麺は風味も旨味もとにかく力強い。だからこそ、スープもそれに負けない"輪郭"が必要でした。煮干しや鰹などの魚介油も試しましたが、最終的に最も相性が良かったのが、このニンニク油でした。」
具材は、チャーシュー、ほうれん草、海苔という家系王道の構成。これは、いつものラーメンとの違いをより明確に感じてほしいという店主の狙いによるものです。
神奈川県産小麦を使った特製麺との掛け合わせで生まれる、まったく新しい家系ラーメンの世界。ぜひ、その一杯で違いを感じてみてください。


●今回使用した小麦
まずは「六角家1994+」の本拠地・神奈川県で育まれる国産小麦について、簡単にご紹介いたします。農林水産省が農産物検査法に基づいて指定する「産地品種銘柄」。令和6年の産地品種銘柄では神奈川県は6つの銘柄が指定されております。
とはいえ、神奈川県は都市部の比重が大きく、小麦の生産量そのものは全国でも極めて限られたもの。今回の企画において、神奈川産小麦の確保は正直なところ容易ではありませんでした。

農林水産省が発表した令和6年度の都道府県別作物統計によれば、神奈川県の国産小麦の収穫量はわずか88トン。全国47都道府県中、第41位という厳しい現実が浮き彫りになります。ちなみに、1位の北海道は実に714,200トン、2位の福岡県でも52,800トンと、神奈川県との桁違いの差が見てとれます。

そんな"希少すぎる"神奈川産小麦を、この企画のためにどうにか手に入れようと、私たちは動きました。県内のJAや、農家さんを探し、さらには自家栽培をしている方にまでアプローチ。しかし、タイミングも悪かったようで、市場に出回っているのは昨年初夏に収穫された在庫のみ。しかも、今年の収穫は6月から----。ただでさえ収穫量が少ない上に、時期的な在庫不足というダブルパンチに見舞われたのです。

そんな中、手を差し伸べてくれたのが、神奈川県藤沢市にある地域密着型のベーカリー「長後製パン株式会社」さん。自社で栽培した「ゆめかおり」という品種を分けていただけることになりました。
この「ゆめかおり」は、「湘南藤沢小麦」というブランド名で2009年から栽培されているもので、小麦の栽培からパン作りまで一貫して手がけるこだわりの逸品です。

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ところが、ここでもう一つ課題が浮上します。
譲っていただいた小麦は、まだ製粉されていない「玄麦(げんばく)」の状態だったのです。今回の企画は1週間限定、使用量も少ないため、大手製粉会社では対応が難しく、製粉してもらえる場所を見つけるのは至難の業でした。

そんな中、出会ったのが神奈川県足柄上郡に本社を構える「神名の郷 かねこ製麺」さん。明治10年創業という歴史ある製麺・製粉会社で、小ロット製粉にも対応されているとのこと。公式サイトの一文を見つけ、すぐさま電話をかけました。
電話に出てくださった金子さんは、私たちの突然の相談にも快く耳を傾けてくださり、迅速に対応を進めていただきました。こうして「湘南藤沢小麦(ゆめかおり)」の玄麦180kgをお預けし、製粉していただいたところ、歩留まり約6割で108kgの小麦粉が完成。皆さまのご協力によって、ついに神奈川県産小麦粉の確保に成功したのです。


・ゆめかおり(神奈川県産)
商品名: 湘南藤沢小麦(長後製パン株式会社)

今回の麺は神奈川県産「ゆめかおり」100%。
今回はその「ゆめかおり」を歩留まり約60%で製粉。中心部の粉を主体に挽いていただいていますが、この品種はやや茶褐色がかっており、見た目は全粒粉に近い印象も。いかにも"自然な小麦"という風格を感じさせてくれます。麺の完成までには、加水率や切り刃を変えて幾度も試作を重ねました。その中でたどり着いたのが、加水率30%、切り刃16番という組み合わせ。
しっかりと2日間熟成させることで、小麦の風味をより引き出し、力強くも奥行きのある麺に仕上げています。

なお、今回の麺は収穫量の少なさや、原料確保の難しさ、小ロットでの製粉といった背景もあり、通常の約2.5倍のコストがかかっています。しかし、それでもなお提供に踏み切ったのは、"神奈川県産小麦でラーメンをつくる"という挑戦に、本気で向き合いたかったからです。

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●「ニッポン小麦紀行ステッカー」プレゼント!
「湘南ゆめかおり~家系仕立て~」をお召し上がりいただくと、六角家1994+の「ニッポン小麦紀行ステッカー」を1枚プレゼント!
シールについてくる交換券は「ニッポン小麦紀行トートバッグ」の交換に必要となりますので、お手元に保管ください。



「ニッポン小麦紀行」とは?
国産小麦の需要拡大と普及を目的とし、その魅力を発信するラーメン企画です。本イベントでは、現在当館に出店中の8店舗が、それぞれの出店地域で収穫された国産小麦を使い、オリジナル麺を開発。創作ラーメンとして週替わりで提供します。


[関連リンク]
・六角家1994+(ラー博公式HP)
https://www.raumen.co.jp/shop/rokkakuya.html

・銘店8店が挑む、地産小麦との一期一会「ニッポン小麦紀行」(ラー博公式HP)
https://www.raumen.co.jp/information/news_001901.html